山の蘭花草姿

2017年9月19日 (火)

出張終わって試験勉強中なり

そういう事なんです。
先週末で長かった夏の出張は終わりました。
かなり太りました。デブです。
そして近々、資格試験が控えているので
お勉強したりゲームで遊んでばかりいて
山はしばらく行けそうもありません。

ユンナンさんの通っていた高校は途中から選択授業形式だったので
その頃から数字や物理とは無縁の人生を送っておりました。
出来ればこの先も無縁であってほしかったのですが…
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捕まってしまいました。
今月末までは数字の牢獄に収監されております。


新鮮なネタが無いので今春の出逢いから
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花形部門優秀賞。


春、朱金を発見した日に初めて写真におさめることが出来ました。
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可愛い可愛いビロードツリアブです。
可愛いモフモフ♪


こちらは可愛さゼロ。
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ゾンビみたいに見えません?


写真の紹介は以上です。


あと過去の記事を読んでその後を楽しみにしてくださっていた方もいらっしゃるかと思うので残念なお知らせも洗いざらい書いておきます。

1枚しか葉を出さないカチカチの子は
ついに2枚葉を展開しようとしていたのですが
出張から戻ると茶色くなっていました。

ユンナンさんの近年の発見のなかでも本命とも言えた立ち葉は…
出張から戻ると茶色くなっていました。


出張から戻ると茶色くなるんだと勉強になりました。
元気出して行きましょう。
試験のあとは倉敷へ出張です。
まだまだ踏ん張りどころは続きます。

乱筆ラン文失礼しました。
いつもご笑覧ありがとうございます!






2017年6月 7日 (水)

陰日向なく咲く姿が好き

4月、豆州にて蝶花を見つけたあと、Mさんと少し寄り道しました。

こちらは寄り道前、蝶花の近くで咲いていた春蘭。
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雰囲気があって座り込んでじっと見てしまいました。
誰にも見られないような暗いところでも優しく微笑んでいる姿。
この日も花粉症の薬のせいでふらふらだったので、この花の側で眠りたくなりました。
……はっ、いかん!


珍しいものを入手するためにヤケになったり
転売目的であちこち交換会に出入りしたり
そういう事って欲がある限り絶えないし
自分がそうするかもしれない
そうなったとき
本当に心から春蘭が好きなのではなく
ただ存在する理由に自分は春蘭が好きなんだ
という理屈をこじつけるようになってしまいそうで
私はそれは悲しいので気をつけなければなと時々思います。


移動した先でMさんが立ち葉の面白い実生が出ている斜面を見つけました。
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燕尾になってるものがありました。ボヤけてみづらいですね。


松の葉くらい細い立ち葉がありました。
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sharaさんのお家に忘れて来てしまった/(^o^)\
ご迷惑をおかけしますm(._.)m





春に入社して来た新人がいます。彼は挨拶も出来ないし、いくら教えても仕事を覚えられない。臨機応変に動くことが極めて苦手だった。
なぜ、職場で挨拶するのか?という所から教え、ご飯に連れてって彼の半生を聞いてあげたりした。彼は態度が悪くて挨拶が出来ないのではなく、ひとつの思考に集中しすぎるために周囲を人が通り過ぎても気が付かないのだった。
彼は発達障害の認定を受けていた。私の仕事はいつ死んでもおかしくない危険に囲まれてるので、注意力が散漫な人には向いていない。毎回やる事も違うため臨機応変さが必要になる。会社としても彼にわざわざ怪我をさせに行くような事は出来ない。残念ながら本人の同意のうえで彼は会社を去る事になった。
彼に出来そうな仕事を手当たり次第プリントアウトして渡す事、人生の登場人物でいてあげることしか今の私には出来なかった。






2017年5月17日 (水)

縁のお話し

四月に投稿した山の色花の記事に載せなかった写真を当日の紆余曲折を織り交ぜてご紹介いたします。ちょっとながいですが、見つかるときはそんなものなのか、と流して呼んでくださると幸いです。


四月初旬。
8時半ごろアオイカンさんと待ち合わせして出発。
早速、目星を付けてくださっていた山へ。昔、覆輪などを見つけているそうで、見た目にも良い環境で何かありそうな雰囲気満々だったのですが…、今回は何も見つかりませんでした。

「どうする? 去年散り斑覆輪みつけたとこ行ってみる? それともぶらっと走ってみようか?」
「うーーーん。そうですねー、せっかくなので行ったことない新しい場所探したいですね」

ご自身も行きたい場所があるでしょうにワガママに付き合ってくださるアオイカンさんには頭が上がりません。

「向こうは山が深いねー。これ以上先は似たような山に囲まれてるし、この辺を歩いてみようか」
「そうですね。ありがとうございます」

私が優柔不断すぎて日が暮れかねないので、アオイカンさんがほどよくバランスを取ってくれます。初めての山です。何の情報も無く全くの未知数です。
この頃、花粉症真っ盛りだった私はアレルギー薬を手放せず、薬のせいか異様に喉が渇いてこの山に入る前に水を飲み干してしまいます。見兼ねたアオイカンさんが予備に持って来たお茶を1本譲ってくださったのですが、それも異様な喉の渇きでハイペースで飲み進めてしまいます。朝ご飯は食べて来たのに時折、立ち眩みがするようになり、三十代とは思えないトロさで散策をします。思いのほか自生数が多く、飽きることなく散策をし、あっという間に昼時に。アオイカンさんの奥様が用意してくださったお弁当を美味しくいただきました。本当にありがとうございました。とっても美味しかったです!

「いやぁ、何もないっすね…」
「無いのが当たり前だよ」

すっかり朝の元気が消えてしまった私とは違い、多くの当たり前を乗り越えてきた先輩の言葉は清々としていて、諦めの悪い私の浅ましさを照らし出すようでした。

「そうですね。ゴクゴク……はっ!」

このとき、アオイカンさんにもらったお茶すら飲み干してしまう失態を犯します。

「場所変えてみる? 私はその先まで歩いたけど、それとも来た方と反対行ってみる?」
「そうですね。今から他の山探すのは厳しいですよね。戻りましょうか」

13時過ぎ、我々は来た道と反対のまだ歩いていない方へと進みました。1時間ほど散策しますがめぼしい発見はなし。
私は立ち眩みの頻度が増して、おまけに水も切らしてしまって精神的にも体力的にも追い詰められ、山道脇にへたり込んでしまう始末です。

「ちょっと座って休んでなよ」
「はい。。すみません」

14時19分。この日、一番期待出来そうな斜面の前で決断を迫られます。

「私はまだ歩けるけど、喉も渇いてるだろうし、先に降りるかい?」
「いえ、少し休んだので大丈夫です。すみません」
「そしたらこの斜面、ここから登って先に進んでみるかい? それとも帰る方向に下りながら歩いてみるかい?」

大丈夫とは言ったものの、もうふらふらで帰りたい気持ちも強かったのですが、今日も色んなところへ連れて行ってくださって、いつもお世話になっているアオイカンさんに何か少し、少し変わったものでいいからお礼に見つけたかったのです。

「じゃあ、すみません、帰る方向に歩いてみましょう。僕が上のほうを見ますのでアオイカンさんは下のほうをお願いします」
「あいよ!」

斜面の縁は傾向的にたくさん生えてるものですから、体力のない今の自分には難しいなと思ったのです。

と、意気込んだものの私はけっきょく少し歩いては立ち眩みの繰り返しで、まったく猫の方が役に立ったのではないでしょうか。元々、散策スピードの速いアオイカンさんは先へ先へと進んで行きます。もはや斜面で踏ん張る力もない私は助けを求めるようにふにゃふにゃと木の枝にしがみついて平らな尾根に出ました。
実は立ち眩みに苦しんだのは今日だけでなく、今期は何度か同じ目にあっていました。
いったい私の体はどうなってしまったのだろう?太り過ぎか?本気で痩せないといけないなぁ…と、もう散策する気力はすっかり薄らいで、虚ろな目で尾根から斜面を見下ろしました。春蘭の花の後ろ姿が見えました。日焼け花かな。悔しいな…と、ぼんやりと目に入ったその花の元に膝をつきました。

14時43分。
それは後ろ姿でしたが、花焼けでもモヤシ咲きでもなく、明確な色を持ってそこにありました。

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「…………」

時間が止まっていました。

「アオイカンさーん!」
「はーい」

このときアオイカンさんは、私がまた変なモヤシ花を見つけて呼んでいると思ったそうです(笑)

「出たあー!」

ヘタレきっていたのに、どこからそんな大声出せたのか不思議ですが、咄嗟にアオイカンさんを呼びました。

「何がー!?」
「あかばなー!(朱金と思われる)」
「えーー」


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午後4時過ぎ。ゆっくり山を降りました。
自販機にすがりつくように水とスポーツドリンクを買いました。水のペットボトルには、山の朱金を一花を摘んで浮かべました。

夕暮れ前、少し時間があったのでコンビニに寄ってもらい、菓子パンでカロリー補給し、ちょこっと寄り道して帰りました。
その様子はこちらの記事をご覧ください。

その後、今期最後の花散策でも立ち眩みに悩まされ、よくよく調べてみると花粉症の薬の副作用だと分かりました。特に“眠くならないタイプ”のものは山歩きする方は要注意です。花粉症はつらいですが、倒れてしまっては元も子もありません。お花見は鼻水垂らしてなんぼですね。

……とはいえ、もしあの日、立ち眩みでふらふらになっていなかったら色花を発見出来たでしょうか。あの決断を迫られたとき、さらに先に進んで日が暮れていたら…。
多くの出来事は偶然で成り立っています。その偶然を面白いものにするのが人と人との縁(えん)だと私は思うのです。
すずき園芸から始まり、ルさんと出逢い、そんちょと出逢い、蘭迷さんと出逢い、m's ranさんと出逢い、稲木先生と出逢い、sharaさんと出逢い、こうちょうせんせいと出逢い、そんちょの盟友アオイカンさんと出逢うことがなければ、今の私はありません。自分からも動き出さなければとゴリョウさん、大阪の皆さん、横須賀の皆さん、いつもお世話になっているMさんとの縁。そういう見えない全ての縁が思わぬ偶然を呼び込み、いつも私を蘭の元へ導いてくれるのだと思います。それは一人で歩いていてもです。





2017年5月10日 (水)

隔りに架かる橋

私が蘭を始めて3年目の頃、花弁に僅かに色を感じる個体と出逢いました。
様々な角度から覗き込み、花弁を何度も透かし、モヤシ咲きでもなく、日焼けでもなく、霜焼けでもない…と見る目も無いのに悩まされたのです。
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この内から照らすような、滲み出るような雰囲気は何だったのだろう。

もう8年ほど前の事で、あの頃は山の蘭が鹿やウサギによる食害で深刻な目に遭っている事にまだ気付いていませんでした。そのため、受粉して実生を出して、もっと変わった仲間を増やしてほしいと、私はその個体を山に残しました。
先日、本当の色花を山で目にして以来、その8年ほど前の出来事を思い起こす機会が増え、しまいには居ても立っても居られずに数年ぶりにその山に向かうことになりました。しかし、もう鹿の餌になっていておかしくない歳月が過ぎていました。


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崖の多い危険な山です。正直、久しぶりになったのはキツくて避けていたのも理由のひとつです。。
登り始めてしばらく、斜面を間違えたかと思って足を止めました。春蘭が見当たらないのです。山の景色は面白いほど覚えていました。景色は変わっていないのに、春蘭の姿が見えない。不安を背負い、息を枯らして見つけた個体はどれもかろうじて埋もれた芋から顔を出す弱々しい姿。それすらも齧られて、獣の餌になるために生えているようでした。
消えた春蘭の代わりに、山は鹿とウサギの糞だらけでした。これほどまで糞だらけの山は歩いた事がありません。何度もそれの上に手をつきそうになりましたし、道中、私に気付いて谷を駆け降りる鹿を数頭みかけました。

約4時間の散策で花を見れたのは僅か5株。
一過性と思いますが左副弁に縞が出ているものがありました。
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花の付いている個体は食害を逃れるように安全な場所に根付いています。

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私は人間なので木につかまったり猿のように立ち止まれますが、鹿にとっては崖のへりなどは立ち止まっていられないのですね。
始めてここを歩いたときは目移りするほど花を見れました。
食害増加の原因は見当が付くのですが、それは人の暮らしを守るためのものであり、やむを得ない事です。

例の個体があった付近を当時を懐かしみながらしみじみと歩きました。
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そこにはやはり齧られて、一篠にも満たないような個体がいくつかあり、それらは来る年も来る年も獣に食われ、その度に弱々しく新芽を出す事の繰り返しで、そんな風にしかこの山では存在出来ないのでしょう。溜め息が漏れます。哀れみを感じつつ、そんな姿に人間界を重ねてしまうのでした。これは主に私が貧乏人だからですね!お給料が出ても税金税金保険料、家賃光熱費の支払い支払いまた支払いでいつになったら蘭小屋を持てるのでしょうかね!…溜め息が漏れます。


陽も暮れそうなので帰ろうとしたところ、悪い癖であと少しと帰路とは反対に歩を進めてしまいました。
急斜面の窪みに深く深く積もった落ち葉の床に実生が出ていました。
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それは散り斑の坪となっていました。これらも大きく育てば鹿に見つかってしまうのでしょう。

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外葉に中透け状の散り斑が入っていました。


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一年木となり、斑は暗くなっているものの袴に目を凝らすと散り斑を感じ取ることが出来ます。


比較的大きく二篠立ちになっている個体もありました。
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ところどころ糸覆輪状にも出ています。

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細く縞が流れていたり、まだ迷っているのでしょうか。


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葉先がかぎ爪状になって止め葉が詰まってしまっています。

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小さな体より太い根を覗かせていました。



山と人の世。
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その隔りに架かる橋を渡ります。

いつか橋が消えてしまうまで、どれだけの夢をみられるのでしょう。





ご笑覧ありがとうございました。




2017年5月 1日 (月)

これが犯行現場だ

花弁かじり虫。
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他にも種類がいると思いますが、夜盗虫と、こいつが多い。
春蘭が開花して香りに気付くと花茎を上がって来るようです。

次の記事が時間かかりそうなので今回はこのあたりで。

ご笑覧ありがとうございました。





2017年4月21日 (金)

脳内に一致する情報がないときもある

アオイカンさんの記事も併せてご覧ください。

今月初めにアオイカンさんと朱金を発見した帰りにちょっと寄り道をしました。面白い個体があるとのことでアオイカンさんに案内され、その面白い個体を見学(笑)この地域で面白い個体を拝めるとは驚きでした!
ちなみに○○の海岸沿いではよく見られます。いつか一緒に行きましょう!

面白かった!笑
踵を返し、サクッと帰るつもりが…
アオイカンさんの足元に何か主張して来る花がありました。
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「(時間ないので)ちょっとこれだけ見ていいですか?」


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何…だこれは???


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まだ咲き始めたばかりの弁先は鉤爪のよう。

覆輪??

青更紗??

蓮弁蘭や春剣、杭州寒蘭にあるような刷毛込みの無い覆輪…のような。
散り斑覆輪の柔らかい風合いというよりはキレのある覆輪。
とりあえず私の脳内ではこの花に一致する情報がありません。

写せていませんが葉にもまばらに糸覆輪のような斑が見られましたが、そのときは暗くてちゃんと確認は出来ませんでした。

このときは糸覆輪かなぁ…くらいに
大して気にもしていなかったのですが、、
写真を見返す度に気になって
気になって
仕方なくなる始末!


朱金発見の興奮も冷めやらぬなか、、
気になって仕方ないので!
アオイカンさんに正開した写真を送っていただきました。
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随分落ち葉は積もっていたのですが、いわゆるモヤシ花のような色褪せた黄色にはならず、翠色を思わせる美しい趣のある花です。
遮光処理を施せば白く清廉な姿にもなりそうですが、覆輪が飛んでしまいますね。
どちらにせよ清楚で端麗な姿をまた披露しくれることでしょう。


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新芽、次期の花が気になって仕方ありません!
アオイカンさんよろしくお願いいたします!!





2017年4月17日 (月)

立ち葉の迷宮

数年前に今よりもっと葉の見立てが甘い頃にみつけた株。根が綺麗に出来ました!
こういうものを見つける自分に酔っているうちはいつまでたっても普通種を引き続けてしまいます。もう少しというのでは甘くて、もっともっと自分を客観視出来るようにならなければなりません。
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もしくは、本物と言えるものに出会えるかが分岐点なのだと思います。
…そういった幼い私に連れて来られた株も徐々に花を咲かせ、ウィルスの無いことを確認した後、山に返しに行くことがあります。
ということで山へ返しに行った日の記録。


…賢明な読者の皆様ならすでに御察しの通り、山に返しに行く、というのは口実で、結局のところ山に行けばゾンビのように徘徊するのが我が春蘭道です。

「おやおやまた来たのかい」

春蘭を始めてすぐの頃、偶然迷い込んだ立ち葉の坪があります。
面白い個体がたくさん眠っているのに、無知な私は気付けないまま十年近くぬるぬる散策していたのです。

「おや、もう帰るのかい。いつになったら気付くのかねぇ、この人間は。
早くしないと藪に埋もれちまうよ」

そんな声が聞こえたわけではありませんが、これだというものを見つけられぬうち、藪に覆われてしまった立ち葉の坪で、昨年はこれまでと違う発見がありました。
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硬質立ち葉の溜まりです。
このとき気付かなかった溜まりを山に返しに行ったあと…
山に入って新たに見つけました。てへっ!
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ごちゃごちゃしていて分かりづらいですが三株あります。

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これも分かりづらい…ので…


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一見ナヨっとしてますが芯の通った立ち葉です。硬質というほどではありません。葉芯の窪み、丸止め、つゆ受けで杓子状という個性で、花が付いていなかったのが非常に残念です。
今回ばかりは豆花までの距離がぐっと縮まった…気がしま…す(小声)


こちらは同じ山ですがかなり離れた場所での発見。
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これも写真暗くて分かりづらいですね。


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2株のうちのひとつ。こちらは硬質で丸止め。


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先の個体とはまた違った立ち葉でした。


しかし本当に花が咲くまで分かりません。
これかもという立ち葉に、花が咲いていてくれれば助かるのですが。
一体いつになったらこの立ち葉の迷宮から抜けられるのでしょう。




次回は
よく見ると不思議。思い返すと気になって仕方ない花のお話し。




2017年4月12日 (水)

仲間を求めて

タイトルは植松伸夫さんの名曲のひとつ。
東洋蘭の世界でわかる方はいないかも。。
この記事はまた、ブログを更新していなかった2月頃の記録。


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ここは初めてアオイカンさんと出陣したときの山。
個性のある草が多いがなかなか決め手になるものは見つかっていなかった。


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不思議な事にもう歩き尽くしたと思っていたはずが覚えのない斜面に出た。
立ち葉の坪になっていた。


山では積もった落ち葉の影響なのか立ち葉風に育つ事が多い。
そのため期待はしていなかった…
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が、目立ってずんぐりした株があった。


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葉肉があってしっかりした葉性のようだ。


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花が楽しみ。


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帰りしな、またまた今まで気にしていなかった場所に細々と実生が出ていた。


程度に差はあるが硬質の葉性の坪のようだ。
そのなかで干からびて枯れそうなのかと思って無視していた株。
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他にこれだというものがなく、この株を触ると葉肉のわりに硬質だった。


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干からびて…


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干からびているわけでは無かった。



ところ変わって…
これはまた別の日。
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どういうわけか今日はもう帰ろう、という時に現れる。


朝から歩き回って散々普通の草を見ていたせいか、
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何かが少し違うとしゃがみこんでしまう。


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暗んではいるが微かに斑が見えた。


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散り斑だった。


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新芽が楽しみです。





2017年4月 5日 (水)

夢が叶う

(立て続けに更新しています。前回蝶咲き発見の記事も併せてご笑覧ください)

このブログをずっと見てくださってる方はご存知かもしれませんが私の山歩きの目標が山の宋梅(兜咲きの梅弁花)と山の赤花・色花を見つけ、その姿を写真に収める事でした。

先月末の記事でご報告させていただいたのですが、アオイカンさんのご尽力により幸運にも伝統梅弁花(兜咲き)の姿をこの目と写真に収めることが叶いました。

そしてこの度、関東地方と中部地方にまたがる私の聖地、秩父山地にて山の赤花・色花(朱金と思われる)を発見。今回もアオイカンさんのご尽力なくして発見に至る事は決してありませんでした。

今回は取り急ぎになりますがその発見のご報告をさせていただきます。


ついに出会えました!
夢のようです。゚(゚´ω`゚)゚。
初花のようです!
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私が春蘭を始めたときには山はすっかり荒れていました。
そして増え過ぎた獣の食害などにより、いわゆる山採り名人と呼ばれた諸先輩方が活躍された時代とは山を取り巻く環境が大きく変わっていました。


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先輩方から昔の山の様子をお聞きする度に悔しくて何度タイムスリップしたいと思ったことか。


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春蘭の変わりの発見はその多くが殆ど「運」で、単純には山を歩いた数だけその運を手繰り寄せられるとも言えます。その個人の運に併せて、身近な山の環境に恵まれることの「運」が発見の多くを握っています。第六感的な勘の良さはそれらが充たされてはじめて役に立つようなものなのでしょう。
私は東京住まいですから周りに山はありません。正直、環境の良い地方や他産地にアクセスしやすい場所にお住まいの方には敵わないのです(。-_-。)
ずっとそのコンプレックスを抱えていました。


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そのコンプレックスを補ってくれるのは仲間でした。
約10年ひとりで山を歩いていた私に手を差し伸べてくれた先輩がいます。お互いの都合をあわせることが難しく、たくさん出動は出来ませんが。


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アオイカンさんと私の勘は一緒に歩くと増幅するのでしょう。二人でこの範囲を歩こうと決めて、じゃあ私は下、自分は上、と別れて歩くけれど、その範囲に変わりがあればどちらかが遅かれ早かれ見つけるわけですから、この色花は私の発見ではありません。我々の発見です。

株はアオイカンさんに託しました。根が多く芋を外せたそうなので大切にしていつか皆さんの元へ届けられるよう精進しますね。

立て続けに夢が叶いました。
勇気を出して仲間を募集してもアマゾン杉さん一人しか集まらずw
落ち込んで寂しい思いをしていたので山の神さまが元気付けてくれたのかもしれません(笑)

古くから茶道や華道、修験道などがあるように、私はこれからも私の春蘭道を嗜んで行く次第です。
春蘭道のお仲間さん、引き続き募集してますからね。一次オーデションでは歌唱力と一発芸の審査がありますので心して応募してください!

色花の山の写真たくさん撮りましたのでまた別の記事でアップしますね。
その際はどうぞ山での参考にしてくださると私は幸いですm(._.)m



ご笑覧ありがとうございました。




2017年4月 4日 (火)

続・大どんでん返しの巻

(立て続けに更新していますのでよろしければさかのぼってご覧ください)

先月末頃、sharaさんが気になる花の発見をブログで報告していた。
どんな環境、どんな山なのだろう。
いつもお世話になっているMさんが土日に別荘の改築で豆州へ向かうとのこと。
sharaさんが日曜の早朝なら山に案内してくださるというので、Mさんの助手として豆州へ向かう事が決まりました。日曜の天気予報を数時間おきに確認する日々。
前日まで目まぐるしく変わる天気予報に翻弄され、土曜は雨で内装の改築工事に専念。Mさんの目標はこの日のうちに温泉を新しい浴槽まで開通させる事。
「エルボちょうだい」「サッ!」「チーズちょうだい」「ザっ!」
夜には無事に温泉が浴槽に届きました。
夜空の霞みを照らす月。
晴れてくれ……!
ということで晴れました!
早朝、sharaさんと待ち合わせ、Mさんも一緒にいよいよ山へ。

素晴らしい環境でした。花はたくさん咲いていましたが、残念ながらこれだというものは見つからずsharaさんは地域の集まりのため2時間ほどで離脱。
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図虎率3パーセントか。しかし山のウィルスではありませんでした。

Mさんが工事の続きで別荘に戻るため、移動がてら別の山に運んでくれました。
午後からは私ひとりに。
歩けども歩けども…

現れるのは、、
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モヤシ花。

日焼け花。
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こちらも日焼け。
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素晴らしい花形だな。。


サッサッサッサッ♪


枯葉を巻き上げ野良犬が現れました。膝元までやってきて伏し目がちに私の顔色を伺ってきます。犬は大好きなので頭をなでてあげたり、昼飯のパンをあげたりしたかったのですが、それがこの犬にとって幸せなのかなと悩んだ末に干渉しない事に。
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犬は再び目を逸らすと去って行きました。
達者でな…(キラーン)


などとやってるうちに疲労困ぱい。
一体何株見たのだろう。
何も見つからないのは当たり前とはいえ、せっかく遠征したのだからせめて変わり花くらいは見つけたかった…。
どうしよう。
sharaさんが教えてくれた朝イチの山まで戻ろうか。
いや待て…徒歩で戻ろうとしたらとんでもない距離だ。
道路に出て100メートルほど進んだ辺りで私はすっかり気力を失い絶望の淵に(笑)
そして竹やぶの隅にわずかに雑木林が見え、無気力ながら足を運んでしまう。病気ですね。
ここにも元気な春蘭がたくさんあった。今日は花見は充分出来たなぁ。。
崖っぷちに気になる葉が見え、近づくとなんてことのない普通の葉。

はい。これで遠征おしまい。
たまには諦めが肝心ですよね。
最後なんだから花くらい付けていてくれよ。
そう心で愚痴を言いながら落ち葉を払った……


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落ち葉を持ち上げられずに9の数字の様に寝てしまっている花があった。
こんなの花形を確認するまでも無いな(´;ω;`)
と思いつつも観察してしまう。
病気ですね(私が)


※寝てしまっていた花茎をひねって立たせて撮影。
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両副弁にイクタを表しています。
蝶咲きです…!
一度の人生で蝶咲きと出会えるなんて夢にも思わなんだ!🦋
嬉しい!元気になりました(笑)

古い祠があったので山を歩かせていただきありがとうございますありがとうございますとお礼をしました。このあと道で何故かお金を拾い交番へ。


地元の蘭を集めているsharaさんに託しました。
光琳のお礼でもあります。
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ピンク色の底紅が差しています。
春色です。



長々と駄文失礼しました。
全国の物好きな皆様。
いつもご笑覧ありがとうございます。
遠慮なくご意見ご感想コメントしてくださいね(笑)



次回予告

この日予想以上に気温が上がり、散策半ばにして水を飲み干してしまったユンナン。
山を舐めてかかったユンナンは歩いては立ち眩みを繰り返し、まだ三十代とは思えぬヘタレに。
あまりに何の収穫も無さにユンナンは再び
絶望の淵に/(^o^)\


しかし……
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次回、
『夢が叶う』






※すいません、眠気に勝てません。
次の更新を気長にお待ちくださいm(._.)m

より以前の記事一覧