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2017年5月

2017年5月26日 (金)

白花ニワゼキショウ

大好きな花!
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白花は初めて見ました。


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とても小さな花です。
外来種との事ですが、それもはっきりとは分かっていないそうです。


こちらは葉が一枚しか出ないガチガチに硬い変わり葉の新芽です。
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丸々と白く出て来ました。もしかしたら一枚以上振るうのでしょうか?


前回の記事でも紹介した葉変わりの昨日の様子。
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薄い緑で追い伸びして来た部分と、止め葉の色がかなり抜けて来ました。
枯れちゃわないでね。。(;ω;)






2017年5月22日 (月)

この春の色々

まとまりのない記事になりますが、まず最初に……
先月、蝶咲きを発見した日にMさんと一緒にsharaさんの蘭小屋にお邪魔した際の風景です。
これわかります?
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すごくないですか!?
何だかわかりますか? 正解は記事の最後に。
この品種がお好きなsharaさんは他にも数鉢育てていて、どれも“変わって”いて目を引きます。
それからご近所にほとんど女雛だけを育てているような方がいらして、まだ開ききってませんが、その方が持って来た女雛が私好みでした。
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遮光してないそうです。女雛ひとつでも一生楽しめそうだなぁって思いました♪
ひとつの品種に愛情を注ぎ続けるのも、ひとつの春蘭道ですね。
sharaさんは他にも万寿が好きでたくさん万寿がありました。
お土産に黄花の黄鶲をいただきました。ありがとうございますm(_ _)m

こちらは本性の黄花。
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艶があって明るい濃い黄色をしています。
つぎの写真は普通の春蘭がモヤシ咲きして花焼けが進んでいるところの姿です。
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くすんだ色なのがわかりますか? 焼けて濁った色合いになるので色花なんじゃないかと錯覚します。


こちらはうちの春蘭です。
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普通の花なのですが、花形や棒芯の汚れの入り方が気に入っています。
増えるばかりでなかなか山での姿で咲いてくれなくて、今年初めて山での姿で咲いてくれました。
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見る角度によって薄く覆輪があるように錯覚します(笑)


最後にお正月散策で出逢った斑入りです。
斑、なのかもまだよく分かりませんが濃く葉緑素が押し上げて来て、どうやら幽霊ではなかったようです。
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白い葉先は暖かくなるにつれて枯れ込んで来ました。四月くらいから止め葉が出始めました。
止め葉は薄い緑色でした。
斑、じゃないのかも。
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でも虎のようにも見えるのです。
ん〜〜〜!
新芽が待どうしいです!
待どうしいのですが、普通に青く出そうな気もします。
とにかくそれまですっぽ抜けずにいておくれ!






最初の写真の
正解は、

玉殿の松でした!



2017年5月17日 (水)

縁のお話し

四月に投稿した山の色花の記事に載せなかった写真を当日の紆余曲折を織り交ぜてご紹介いたします。ちょっとながいですが、見つかるときはそんなものなのか、と流して呼んでくださると幸いです。


四月初旬。
8時半ごろアオイカンさんと待ち合わせして出発。
早速、目星を付けてくださっていた山へ。昔、覆輪などを見つけているそうで、見た目にも良い環境で何かありそうな雰囲気満々だったのですが…、今回は何も見つかりませんでした。

「どうする? 去年散り斑覆輪みつけたとこ行ってみる? それともぶらっと走ってみようか?」
「うーーーん。そうですねー、せっかくなので行ったことない新しい場所探したいですね」

ご自身も行きたい場所があるでしょうにワガママに付き合ってくださるアオイカンさんには頭が上がりません。

「向こうは山が深いねー。これ以上先は似たような山に囲まれてるし、この辺を歩いてみようか」
「そうですね。ありがとうございます」

私が優柔不断すぎて日が暮れかねないので、アオイカンさんがほどよくバランスを取ってくれます。初めての山です。何の情報も無く全くの未知数です。
この頃、花粉症真っ盛りだった私はアレルギー薬を手放せず、薬のせいか異様に喉が渇いてこの山に入る前に水を飲み干してしまいます。見兼ねたアオイカンさんが予備に持って来たお茶を1本譲ってくださったのですが、それも異様な喉の渇きでハイペースで飲み進めてしまいます。朝ご飯は食べて来たのに時折、立ち眩みがするようになり、三十代とは思えないトロさで散策をします。思いのほか自生数が多く、飽きることなく散策をし、あっという間に昼時に。アオイカンさんの奥様が用意してくださったお弁当を美味しくいただきました。本当にありがとうございました。とっても美味しかったです!

「いやぁ、何もないっすね…」
「無いのが当たり前だよ」

すっかり朝の元気が消えてしまった私とは違い、多くの当たり前を乗り越えてきた先輩の言葉は清々としていて、諦めの悪い私の浅ましさを照らし出すようでした。

「そうですね。ゴクゴク……はっ!」

このとき、アオイカンさんにもらったお茶すら飲み干してしまう失態を犯します。

「場所変えてみる? 私はその先まで歩いたけど、それとも来た方と反対行ってみる?」
「そうですね。今から他の山探すのは厳しいですよね。戻りましょうか」

13時過ぎ、我々は来た道と反対のまだ歩いていない方へと進みました。1時間ほど散策しますがめぼしい発見はなし。
私は立ち眩みの頻度が増して、おまけに水も切らしてしまって精神的にも体力的にも追い詰められ、山道脇にへたり込んでしまう始末です。

「ちょっと座って休んでなよ」
「はい。。すみません」

14時19分。この日、一番期待出来そうな斜面の前で決断を迫られます。

「私はまだ歩けるけど、喉も渇いてるだろうし、先に降りるかい?」
「いえ、少し休んだので大丈夫です。すみません」
「そしたらこの斜面、ここから登って先に進んでみるかい? それとも帰る方向に下りながら歩いてみるかい?」

大丈夫とは言ったものの、もうふらふらで帰りたい気持ちも強かったのですが、今日も色んなところへ連れて行ってくださって、いつもお世話になっているアオイカンさんに何か少し、少し変わったものでいいからお礼に見つけたかったのです。

「じゃあ、すみません、帰る方向に歩いてみましょう。僕が上のほうを見ますのでアオイカンさんは下のほうをお願いします」
「あいよ!」

斜面の縁は傾向的にたくさん生えてるものですから、体力のない今の自分には難しいなと思ったのです。

と、意気込んだものの私はけっきょく少し歩いては立ち眩みの繰り返しで、まったく猫の方が役に立ったのではないでしょうか。元々、散策スピードの速いアオイカンさんは先へ先へと進んで行きます。もはや斜面で踏ん張る力もない私は助けを求めるようにふにゃふにゃと木の枝にしがみついて平らな尾根に出ました。
実は立ち眩みに苦しんだのは今日だけでなく、今期は何度か同じ目にあっていました。
いったい私の体はどうなってしまったのだろう?太り過ぎか?本気で痩せないといけないなぁ…と、もう散策する気力はすっかり薄らいで、虚ろな目で尾根から斜面を見下ろしました。春蘭の花の後ろ姿が見えました。日焼け花かな。悔しいな…と、ぼんやりと目に入ったその花の元に膝をつきました。

14時43分。
それは後ろ姿でしたが、花焼けでもモヤシ咲きでもなく、明確な色を持ってそこにありました。

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「…………」

時間が止まっていました。

「アオイカンさーん!」
「はーい」

このときアオイカンさんは、私がまた変なモヤシ花を見つけて呼んでいると思ったそうです(笑)

「出たあー!」

ヘタレきっていたのに、どこからそんな大声出せたのか不思議ですが、咄嗟にアオイカンさんを呼びました。

「何がー!?」
「あかばなー!(朱金と思われる)」
「えーー」


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午後4時過ぎ。ゆっくり山を降りました。
自販機にすがりつくように水とスポーツドリンクを買いました。水のペットボトルには、山の朱金を一花を摘んで浮かべました。

夕暮れ前、少し時間があったのでコンビニに寄ってもらい、菓子パンでカロリー補給し、ちょこっと寄り道して帰りました。
その様子はこちらの記事をご覧ください。

その後、今期最後の花散策でも立ち眩みに悩まされ、よくよく調べてみると花粉症の薬の副作用だと分かりました。特に“眠くならないタイプ”のものは山歩きする方は要注意です。花粉症はつらいですが、倒れてしまっては元も子もありません。お花見は鼻水垂らしてなんぼですね。

……とはいえ、もしあの日、立ち眩みでふらふらになっていなかったら色花を発見出来たでしょうか。あの決断を迫られたとき、さらに先に進んで日が暮れていたら…。
多くの出来事は偶然で成り立っています。その偶然を面白いものにするのが人と人との縁(えん)だと私は思うのです。
すずき園芸から始まり、ルさんと出逢い、そんちょと出逢い、蘭迷さんと出逢い、m's ranさんと出逢い、稲木先生と出逢い、sharaさんと出逢い、こうちょうせんせいと出逢い、そんちょの盟友アオイカンさんと出逢うことがなければ、今の私はありません。自分からも動き出さなければとゴリョウさん、大阪の皆さん、横須賀の皆さん、いつもお世話になっているMさんとの縁。そういう見えない全ての縁が思わぬ偶然を呼び込み、いつも私を蘭の元へ導いてくれるのだと思います。それは一人で歩いていてもです。





2017年5月10日 (水)

隔りに架かる橋

私が蘭を始めて3年目の頃、花弁に僅かに色を感じる個体と出逢いました。
様々な角度から覗き込み、花弁を何度も透かし、モヤシ咲きでもなく、日焼けでもなく、霜焼けでもない…と見る目も無いのに悩まされたのです。
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この内から照らすような、滲み出るような雰囲気は何だったのだろう。

もう8年ほど前の事で、あの頃は山の蘭が鹿やウサギによる食害で深刻な目に遭っている事にまだ気付いていませんでした。そのため、受粉して実生を出して、もっと変わった仲間を増やしてほしいと、私はその個体を山に残しました。
先日、本当の色花を山で目にして以来、その8年ほど前の出来事を思い起こす機会が増え、しまいには居ても立っても居られずに数年ぶりにその山に向かうことになりました。しかし、もう鹿の餌になっていておかしくない歳月が過ぎていました。


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崖の多い危険な山です。正直、久しぶりになったのはキツくて避けていたのも理由のひとつです。。
登り始めてしばらく、斜面を間違えたかと思って足を止めました。春蘭が見当たらないのです。山の景色は面白いほど覚えていました。景色は変わっていないのに、春蘭の姿が見えない。不安を背負い、息を枯らして見つけた個体はどれもかろうじて埋もれた芋から顔を出す弱々しい姿。それすらも齧られて、獣の餌になるために生えているようでした。
消えた春蘭の代わりに、山は鹿とウサギの糞だらけでした。これほどまで糞だらけの山は歩いた事がありません。何度もそれの上に手をつきそうになりましたし、道中、私に気付いて谷を駆け降りる鹿を数頭みかけました。

約4時間の散策で花を見れたのは僅か5株。
一過性と思いますが左副弁に縞が出ているものがありました。
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花の付いている個体は食害を逃れるように安全な場所に根付いています。

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私は人間なので木につかまったり猿のように立ち止まれますが、鹿にとっては崖のへりなどは立ち止まっていられないのですね。
始めてここを歩いたときは目移りするほど花を見れました。
食害増加の原因は見当が付くのですが、それは人の暮らしを守るためのものであり、やむを得ない事です。

例の個体があった付近を当時を懐かしみながらしみじみと歩きました。
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そこにはやはり齧られて、一篠にも満たないような個体がいくつかあり、それらは来る年も来る年も獣に食われ、その度に弱々しく新芽を出す事の繰り返しで、そんな風にしかこの山では存在出来ないのでしょう。溜め息が漏れます。哀れみを感じつつ、そんな姿に人間界を重ねてしまうのでした。これは主に私が貧乏人だからですね!お給料が出ても税金税金保険料、家賃光熱費の支払い支払いまた支払いでいつになったら蘭小屋を持てるのでしょうかね!…溜め息が漏れます。


陽も暮れそうなので帰ろうとしたところ、悪い癖であと少しと帰路とは反対に歩を進めてしまいました。
急斜面の窪みに深く深く積もった落ち葉の床に実生が出ていました。
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それは散り斑の坪となっていました。これらも大きく育てば鹿に見つかってしまうのでしょう。

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外葉に中透け状の散り斑が入っていました。


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一年木となり、斑は暗くなっているものの袴に目を凝らすと散り斑を感じ取ることが出来ます。


比較的大きく二篠立ちになっている個体もありました。
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ところどころ糸覆輪状にも出ています。

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細く縞が流れていたり、まだ迷っているのでしょうか。


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葉先がかぎ爪状になって止め葉が詰まってしまっています。

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小さな体より太い根を覗かせていました。



山と人の世。
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その隔りに架かる橋を渡ります。

いつか橋が消えてしまうまで、どれだけの夢をみられるのでしょう。





ご笑覧ありがとうございました。




2017年5月 1日 (月)

これが犯行現場だ

花弁かじり虫。
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他にも種類がいると思いますが、夜盗虫と、こいつが多い。
春蘭が開花して香りに気付くと花茎を上がって来るようです。

次の記事が時間かかりそうなので今回はこのあたりで。

ご笑覧ありがとうございました。





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