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2016年12月

2016年12月31日 (土)

大晦日散策

今年もお世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。
春蘭の仲間が増えますように。
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どんぐりと同じくらい小さい姿もあった。


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今年もありがとう里山。


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2017年は宋梅が最初に咲きそう。


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次回、明治神宮御苑。


新しい年が皆さまの蘭にとって
良き一年でありますよーに!






2016年12月28日 (水)

蘭島で春蘭見つけるまで帰れま10 〜後編〜

※乱筆乱文すぎたので加筆修正しました。

風邪で寝込んでました。もう元気です。
それでは蘭島の後編になります。

古の時、春蘭が自生して美しいその島は蘭島と呼ばれていました。
現世では島の植生はどうなっているのでしょう?
春蘭はまだあるのでしょうか……?

9:46 蘭島到着。
夜には東京戻らなければいけません。
どんなヨレヨレでもいい!
現世の蘭島で春蘭の自生する姿がみたい!
ということで島の山を歩き回りました。

前編でお見せしたように……
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斜面という斜面は殆どコシダに覆われていました。
生い茂るコシダの高さは木立を飲み込まむほど。さながら大波のようでした。
島の山にはいわゆる里山のような雰囲気はなく、生活のために車道、農道が通っているくらいです。
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切り立った岩壁のようにみえるのは花崗岩質の砂や砂利が圧縮されたような地質で、この写真くらい急な斜面ですとさすがのコシダも生えず、このように剥き出しになっているところも多々見られました。
しかし写真上のほうのなだれ落ちそうな群生はやはりコシダです。
この厄介なシダ植物は山のどこを歩いても溢れんばかりに群落を作っています。

…そうです。
コシダに飲み込まれそうなほど島の植生は偏っていました。
人の暮らしがある以上これは仕方のない事ですが、理屈としては、車道をつくるために山を切り拓けばその道の両脇はバリカンを入れた頭のようにハゲ(整備され)ます。そのほどよくハゲた斜面に真っ先に根付くのはコシダです。いわば人の恩恵を受けてコシダは植生を拡げます。ハゲた斜面に春蘭の種子が落ちようとも、芽吹くのに数年かかるために他の先駆的な植物に負けてしまいます。
説明が下手ですみません。

完全に自論で識者の方に怒られそうですが、オセロで四隅を奪うように、島の住み良い拠点をコシダは制覇してしまったのだと思います。植生とは白が黒に塗り変わるように脆いものかも知れません。

ただし、コシダが繁殖しづらい条件があります。落葉樹の落ち葉が堆積した斜面です。そういった斜面ではコシダの種子は落ち葉に阻まれ、群生をつくれないようです。

ということで落葉樹の林床を目指します(完全にヤマカン)
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山の様子です。
途中、猪2頭をぶら下げたトラックとすれ違いました。猪用罠の檻も所々に設置されていました。獣害の深刻さを感じます。
コシダに猪…たまったもんじゃないなぁ〜
また、こんな美しい島なのに人の少ないことをいい事に不法投棄の多い事……
山を何だと思ってやがるんだ(ぷんすか!)
そんな風に溜め息もらして歩いていると…
わりと早めに落葉樹の林床を見つけました!
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とても小範囲ですがコシダの侵食を逃れた環境が残っていました。
ホッとしました。
ちなみに土壌のカビ臭さはあまり感じられず、同じ広島県のなかでこれほど違うものかと思いました。
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期待が高まります。
竹林が混ざった急な斜面を見上げると……
これは!
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ヤブランじゃないよね!?
これ何ラン??
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もちろん、春蘭でした!
帰れる!(笑)
シカミの入ったゴリゴリな株がちらほら…個性というより環境由来かな。
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ほとんどの株が古芋をたくさんつけていました。
長い間、蘭島の春蘭は種子で繁殖できていないのですね。
島にウサギはいないのか、、あまり葉を齧られていません。
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残っている春蘭はどれも健康的でしたが…
やはりここでも。
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植え戻します。写っていませんがこの株も芋で繋がっていました。
これらも同じく。
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猪が鼻でフンガフンガと林床を荒らすので飛び出てしまった春蘭が多かったです。
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コシダが増えるということは樹木や他の植物の生存圏が減るということです。山から動物の食べる物も減りますよね。放置された植林と似ています。

やっと実生を見つけたか…
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…と思いきや芋吹かしでした。春蘭散策は肩透かしの連続です。
画像に写っている40センチ四方びっしりと春蘭のバルブが一部露出しながら埋まっていました。
根が浮き上がっているのでこれも猪の仕業と思われます。

これは何でしょう?
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コクランかな。今回の散策ではこの一株しか見ませんでした。
今これしか無いということは植生豊かな時代が確かにあったということでしょう。
何ヶ所か良さそうな場所がありましたが…
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林床が暗くて春蘭はありません。昔はあったのかもしれませんが。
もろい地質のため、崩れかけた場所にこんな春蘭も。
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古芋の固まりの中から、竹根のようなランナー(のような感じ)を出して宙ぶらりんになっています。
絶対数が少なくて変わりを見つけるどころではありませんでした。
今回はこの島に春蘭があるか確認できただけで楽しい旅になりました。


瀬戸内海。
今度は別の溜め息が出ました。
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あぁ〜
にほんのどこかに〜
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わたしを〜まってる〜
蘭がいる〜

蘭島。
いまは下蒲刈島といいます。
本当に美しい。
美しい良いところでした。

願わくば昔、この島を蘭島と呼んだ人たちと
同じ光景を目にしたかったです。



ご笑覧ありがとう御座いました。





2016年12月21日 (水)

蘭島で春蘭見つけるまで帰れま10 〜前編〜

広島県は呉市。
瀬戸内海に浮かぶ下蒲刈島。
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ここは古の時、春蘭が自生する美しい島という事から
“蘭島(らんとう)”と呼ばれていた……。

わざわざそう呼ばれるほどであった島は一体どのような環境なのだろう。
しかし、昔の話ですから現在の植生はおおよそ想像出来ました。
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それでも春蘭バカの私は居ても立っても居られないのです。
蘭島、初上陸!(バスで)
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海岸沿いから見えた小島。

観光向けに整備された区画には所々に春蘭が。
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蘭島閣美術館。
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棟方志功の二菩薩釈迦十大弟子をはじめ、版画、水墨画など
黒による表現をテーマに展示中でした。
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ここにも春蘭が。
水墨画は好きなので普通に楽しませていただきました。

マンホール…
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こんなところにも。

街中にはシンビジュームやデンドロの鉢植え、地植えのオモトなどがよく見られましたが、なぜか春蘭は殆ど無く、美術館の入り口の脇に隠すように一鉢だけ貧弱な春蘭がありました。


次回はいよいよ山の様子です。
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やはりコシダが……

つづく






2016年12月13日 (火)

私がいま……
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呉に来ていることに
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意味はあるのだろうか。


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偶然見つけた観光案内。




もう何も生えていないだろう。
わかりきったことだ。




それでも、呼ばれている気がするんだ。




行けるだろうか。




2016年12月10日 (土)

夢食う笹

笹とはいったい…
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動物もほとんど食べない笹…

冬眠中のお腹の健康を保つために食べることはあるそうだ。
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繁殖力が強く、笹は山から植物の多様性を奪ってしまった。

笹藪は葉の擦れ合う音で五感が鈍るので歩くべきではない。
獣に襲われては遅い。
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笹の隙間や山道のへりにわずかに蘭が残る…

こんな美しいところもある。
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しかしここもまた楽園の名残り。
蘭はことごとく獣に食われていた。
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夢は食い尽くされてしまう。


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今回歩いた山々は土の匂いが全然違った。
獣臭く体に残ってしまう。
いつかは吉和のほうも歩いてみたい。
山が好きだ。
だが荒れ行く山を歩くのは歯痒い。




2016年12月 7日 (水)

春蘭更紗坪の保全その後

蘭を始めた頃から通っている更紗の坪が動物の食害で壊滅状態なので2年ほど前から春蘭を木の枝で囲ったり自主保全的な事をしていました。自分の欲のためにやってるだけです。
初めて足を踏み入れた時から3年くらいは花を見れていたのですが、その後、食害が悪化してほとんど花を見られなくなりました。花を見られたとしても株が充実している確認済みのものだけで、ほかにどんな更紗花が咲くのかを一向に確認出来ていないのです。
とはいえ、どれかいい花が咲くだろうと手当たり次第に株を引くのは私には業が深くて向いてませんし、そもそも管理出来ずに枯らして本末転倒になるでしょう。
果たして食害から株を守ることは出来ているだろうか?
今年の新子は無事育っているだろうか?
笹藪はどこまで進行してしまっただろうか。。



これは……
宇宙戦争が始まろうとしてるのか…
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こんなに伸びるのですね…
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万年茸でした。


更紗の坪に到着です。
道中たくさんあったはずの普通株が…
食い尽くされて落ち葉から顔を出す株すらなかった……
これはあかん……

ぐふっ(吐血)
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新子は出ているがバック木が壊滅。

枯れ枝や笹で囲っても意味なかった……
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これもバック木壊滅。

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これも。。

手前の枝は最近折れたのか。。
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惨敗……

枯れ枝の柵はへし折れたり倒れてたり、あまりに無力でした。笑
ウサギの仕業ですね。
画像に写っている新子たちは時間の問題でしょうorz
というかすでに少し齧られてるし!
そんなに食べるものないのか〜!!!( ´△`)


まだ残っている更紗の寄りです。
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こちらは一時期かなりの食害を受けたが回復しつつある。
花は確認済みなので良い親となり実生を増やしてほしい。

こちらは実生三年生くらい。
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更紗の寄りのすぐ下の段差にここ3年ほどで実生がよく出るようになった。
笹藪に囲まれ、人間界に近いため食害は少なめなのかもしれない。


ブログが一般的に普及しましたから、植物を検索しているとやれ乱獲だ盗掘だのと一方的にヒステリックになっている記事に辿り着くことがあります。もちろん下品な業者もいれば無知だったりモラルの無い輩がいるのはオークションを見れば一目瞭然ですが、、それ以上に知ってもらいたい山の出来事があるのですけどね。。
この日は時間がなく観察だけで帰りました。
またご報告しますー




2016年12月 6日 (火)

多種多様な中国の原種ランたち

今回も龍さんがweiboに投稿された写真の紹介です。
でも、こういう野生過ぎるランは皆さんあんまり興味無いですかね。
なかなか見れない写真だとは思うのですが。


以下、詳しい撮影地は分かりませんが中国の野生ランの自生姿です。
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シマシマの葉。変わった模様です。奥に見えるのはキンリョウヘン?
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エビネの仲間ですよね?


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日本でも見たことあるような。。


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石斛。木から落ちたのかな。


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いかにも洋ランの原種です。


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こんな風に生えてるのか……
とはいえ、
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春蘭メインですと棒心が開くこういうランは蘭はランでも別世界です。笑


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なんて多様なのでしょう。カシノキランの仲間?


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なんて世界…
龍さんが写真上手なのもありますけど
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間近で見てみたいです。


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可愛い。。
日本に生えていたら…
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そう…日本に生えてなくて良かったのかも。

いや、、中国にも何でもオークションに出す無神経な輩、植物趣味に寄生する転売屋はいる。
そんな趣味者全体のモラルを下げるような輩はどこにでも沸いて出る。。


郷愁が湧いてきます。
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ここへ帰りたい…私はなぜかそう感じます。笑


シャングリラ(香格里拉)の国家自然公園に咲く花です。
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シャングリラは雲南省北西部に位置します。



龍さんの写真紹介はこれにてしばらくお休みします。
日本での紹介を承諾してくれた龍さん
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本当にありがとうございました😊
多谢!



2016年12月 2日 (金)

中国奥地の蘭景草史 〜龙滩(龍灘)大峡谷〜

第一回から随分と間が空きました。
中国は安徽省の龍さんがweibo(中国国内で普及しているSNS)に投稿した写真をご紹介します。


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広西チワン族自治区の龙滩(龍灘)大峡谷です。
国家自然公園です。


ここから蘭の写真です。


岩壁一面に…
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2〜3種は混生しているでしょうか。着生蘭が自生していますね。


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何という種類なんでしょうかね。
私は春蘭が飛び抜けて好きですが腐生ランをはじめ原種のランも大好きです。
何年後になるでしょう。いつか中国で山歩きをしたいです。





※龍さんの許可を得て写真転載しております。
又、当ブログの画像について無断転載
加工しての使用も固くおことわりします。


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