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2016年11月 7日 (月)

坪のロマン

ごく普通の実生がぽつぽつと顔を出す実生床のなか、ほんの僅かな面積だけにこの黄葉が出ます。
2月にもここで見つけていましたが、彼らは夏を越せませんでした。
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中間的な変異をみせる実生は無く、普通の坪のなかに別の親を持つ坪があるような感じです。


極端ですよね。少しは葉緑素を残してほしいものです。
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この黄色い幽霊葉を葉緑素(クロロフィル)を欠いたカロテノイドのみが現れた黄化した姿(クロロシス)と考えると、プロトコーム(らんたま)が通常よりも深い場所に形成されたために、そこからライゾーム(地下茎)が伸びる段階で何らかの障害により葉緑素を形成出来なくなったと推測します。


例えばプロトコームが埋まっている深さの土壌が特殊で、ほんの微量あればよいはずの塩素イオンがそれ以下にしか無かったり、マグネシウムや窒素が不足していたため器としての葉の生長だけが進んでしまったのか……
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もしくはプロトコームそのものに突然変異があり、そもそも葉緑素を形成する命令を出せないのかもしれません。


とめどなく思案するも謎は解けませんが謎があるから面白い。
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土壌、プロトコームどちらに起因するものか判りませんが坪という面白さを堪能させてくれる場所でした。


いくら探しても黄色い株はもう無いと分かっていても足は勝手に進んでしまうのです。
坪の周りをウロウロ、ウロウロ。おんなじとこをウロウロ、ウロウロです。
逆光の透過具合で何か違うと思わせる株が。
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こうみえて葉は硬いのです。


眩しくてこんな写真しか撮れませんでした。
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油っぽい艶と葉脈の乱れ。散り斑かも。


もう日が暮れるっていうのに何かに背中を押されるのです。
もっと。まだだ。って。


陽当たりのよい斜面にただの日焼けとは異なる雰囲気が…
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ボヤか。写真がボヤけてますが、ボヤでしょうか。
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三年木です。

更にボヤてますが…
新子は休んでいて二年木だと思います。その外葉の様子です。
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曙だったらいいな……
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赤芽恵蘭の西海錦のような……。
しかしそんな甘くないでしょう。
日焼けの可能性のほうが高いでしょう。


さすがにもう帰ろう。
最早ここまでと思いきや目の先に…
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これもまた山の惑わしの類いか…。
状況としては今年の新木はハカマを残して食べられている。
食べられた新木は一年休んだと思われる三年木から出ている様子。
三年木から新木とは別の方向に出ている二年木にボヤが出ている。
二年木は4枚のうち2枚が食害で4センチほどしか残っていない。
この二年木は昨年の秋芽かもしれない。


今まで見てきた枯れ葉の巻き付きなどでマスキングされた事によるなんちゃって虎とは異なる雰囲気だが、これに関してもそんな甘いものではないはず。
Img_2942
ただ、ボヤの位置は2枚それぞれバラバラでした。

ボヤの色は明るい山吹色〜黄緑といった具合で葉の裏にも同じように出ています。
※なんちゃって虎でした!笑

もう実生を踏み潰しそうな暗さになったため帰路に着きました。
山を降りたところで出会ったたぬきが私に驚いて走って逃げて行きました。

ご笑覧ありがとうございました!





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コメント

ウーン!!楽しませてもらいました。昨年の場所にまた出ているなんてこのエリアは面白そう。昔から幽霊葉が出るところは、何か”変わり”が出るなんて言われてます。私は3回程幽霊葉に遭遇しましたが、変わりを見つけてのは2か所。60%の確率です。それぞれ、芯がらみのぼや縞ののち暗みのはっきりしないものと後冴えの覆輪でした。当面、通い続けて本物を是非見つけましょう。

なるほど〜。。
ここは毎年通って何かしら決定的な変異を見つけたいですね!
その際はよろしくお願いします!
本当の虎や曙を山で見つけたいです。
厳しいとは分かっておりますが(>人<;)

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