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2016年10月

2016年10月31日 (月)

忘却の墓標

前半はいつもの山歩きからお届けします。

先日、育ててみたらとても普通だった春蘭を山に返しに行きました。
かれこれ長い付き合いでしたが、十倍くらいに増えてしまい…
最近はちゃんとした場所に置いてやれなくなったからです。
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この子を見つけたこの山は宅地開発で徐々に削られているうえに、誰も手入れをしなくなったひどく鬱蒼とした山でした。エビネもあったのに。それが最近どういうわけか落ち葉掃きや藪の手入れをされてるようですこしだけ明るくなりました。元々あった場所は開発が迫ってる側なので写真の場所に植え返しました。よく土を叩いて最後に水をかけて御礼を行って別れました。


別の日。
久しぶりに以前覆輪の実生をみつけた山へ。
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少しですが新しい実生もポツポツと。

去年の木から一枚だけ変な柄が出ていました。
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葉の裏もくっきりと抜けていましたが障害だと思います。

なにが良いのか人に踏まれるような固いとこに出ます。
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やっぱり覆輪どころか何もありませんでした。笑

しかしある日普通のなかから変異は生まれるのですよね。
なんでもないような株を無下にしないことが大切ですね。
今回は動物に引っこ抜かれた株の植え戻しだけしてかえりました。
自分のために!
です。



後半は蘭と関係ありません。
近いようで遠い埼玉県に久しぶりに参上!
地図で調べて前々から気になっていたポイントを散策するも大空振りした日の出来事。
最初、古いお地蔵さまかなと思ったら文字が刻まれていましたので気になってしゃがみこんでしまいました。
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何もない暗い放置林の山で人の出入りも感じられず、民家も無く、あまり大きくならず本数だけ増えた広葉樹を囲むように石碑は五つほどあり、いくつかは殆ど土に埋没しており、何十年も放置されたような有様に昔の地理的な印(なんだそりゃ)ていどに考えてしまいました。
文字の意味を調べてみると文化三年(1806年)のお墓でした。

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戒名らしき部分は伏せさせていただきました。
この梵字が現す意味も自分にはわかりません。浄土宗など宗派を現しているのですかね。
それなりに信仰のあった男性のお墓や、他は埋もれていたり字が風化してわかりませんでした。しかし、どれもお亡くなりになられた月日は違えど文化三年に建てられています。この地でその年に一体何があったのか思いに馳せてしまいました。元々、木を囲むようにあったのか、植林の際にここに集められたのか知る由もありません。

蘭はなにも見つからず、このポイントには蘭が無いという事がわかったという情報だけが収穫でしたがこの日は忘れ去られた墓標について寝床についても考えさせられてしまいました。


帰り際、センチコガネが交尾しながら足元に飛来しました。
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なぜ交尾しながら飛んでいたのか謎です(^^;;

糞虫類ですが好きな昆虫です。
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好きなフォルムです。
何年か前にも山道を歩いていたオオセンチコガネも金属的な緑の光沢で綺麗でした。





2016年10月25日 (火)

光琳の植え替え

光琳が明らかに作落ちしてしまったので
遅過ぎるくらいなのですが植え替えをしました。

最近の植え替えで用土がすっかりなくなっていました。
出来れば毎回すずき園芸に行きたいのですが
会社が遠くて帰りが遅いのと、、培養土として
ネオソフロンを主体で使っていることもあり
新宿の京王百貨店屋上のこちらにお世話になっています。
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硬質鹿沼がほしいときはすずき園芸の白石さんブレンドを買いに行きます。

鉢底石がなくなったので軽石大粒も買おうとしたところ
社長が「今度からこれにしなさい」
と強くオススメしてくれるものでこちらに(笑)
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パーライトですかね。ですね。
含有する酸素にダンボールのような効果が期待出来るとの事です。
竹炭混合なので、社長はむしろそっちを力説しておりました。
社長しばらくお見かけしなかったので心配してましたが
お元気そうでほんとうに良かった。
ここでコウモリの糞も肥料として買っています。

さて光琳です。作落ちした上に新子のハカマがもう枯れていて
いかに夏の管理が粗末だったのかを物語っています。
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鉢から抜くの大変でした。サナが割れちゃいました。

ボロボロです!ごめんなさい!
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行き場を失った根がたくさんでした。
新子の根はほとんどが凝り固まっていました。
幸いフケ根はあまりなくて、汚いながらも中身は詰まっていました。
根の整理して、二手に分かれた株立ちを引き離しました。
古い芋が5個くらい連なっていたのですが
芋を吹かすほど鉢の置き場がないので今回はそのままにしました。

光琳16条に増えていました。

花芽は合わせて四つでひとつはシイナでした。
今回も稲木先生の鉢と、もう一方を初代ひねくれ鉢に植えました。
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左が素直な葉性で、右が以前ブログに書いたしかみのある筋肉質な葉性の株です。同じ株から始まったのに栄養のバランスが違ったのでしょうか?

初代ひねくれ鉢は元々の割れ目がさらに広がって崩壊していたのですが
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そんちょの元でちょっとだけ修行したのを思い出しながら復元しました。
受け継がれる繕いの技……??


光琳が元気になりますように。




2016年10月24日 (月)

兄弟株を求めて

写真は昨年出逢った杓子葉です。
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今回は一度断念したこの兄弟株というか二匹目のドジョウを追いかけました。
去年はほかに何もみつけられなかったのですが
少し範囲を変えて歩いてみました。


この山でも動物に掘り返された株をよく見つけました。
何株植え戻したのか数えきれません。
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かじるときに引っ張られてここに移動したのか
掘り返されたあと風雨にさらされ流されたのか真相はわかりません。

こんな風に他に何株も。
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あんまり干からびそうな株はペットボトルの水をかけてやります。
またすぐ抜けないように土をパタパタと叩いておきます。


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面白いものが度々見つかる山なのですが
来るたびに暗くなっていて心配です。

離れていてもハッと目を惹く大株。
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この坪を象徴するような個性です。
花芽はなかったかな。また観察しなければ。

こちらは黒々とした株立ち。
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小ぶりのトゲトゲした個体。
大きくはならないようです。
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これでも葉先は丸みがあります。ちょっとだけ。


異質な存在感。写真だと伝わらないですね。
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兄弟の血を感じます。
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鉢で詰めたら面白くなりそう。

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可愛い袴です。
これ以上近い個体は見つかりませんでした。

番外で。
小さくていい葉姿です。
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オモトですが。
この個体だけやけに整っていました。

気になった実生が。低木の影のため写真暗くてすみません。
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本当の立ち葉でしょうか。
すぐそばには筒葉の硬い実生も。もっと暗くて写真に写せませんでした。
これは気になります……!





次回は光琳の植え替えです。



2016年10月20日 (木)

蘭に生かされている

何度か書いたことありますが私はとても狭いワンルームマンション住まいです。その狭いベランダと部屋のなかで栽培してるので水やりの度にベランダや風呂場へ鉢を大移動する手間があります。
少しでも手間を減らしたい思いもあり、最近まとめられそうな株をプランターに植え替えました。
そのとき空けた鉢の様子を少しお見せしますね。
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今年の夏は出張ばかりで良い新子が出たとは言えません。3篠ほどの株です。

この鉢には久しぶりにダンボールを入れていました。
鉢の内面に沿うように3〜4センチ角のダンボールを適当に置いた様子が下の上砂を取り除いた写真です。
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新しい根は鉢の内面を回るように伸びています。

鉢から抜いた図です。
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ダンボールを突き破って伸びています。
鉢の内面に沿うようにダンボールを配置していたので自然にぶつかったのかもしれません。

こちらはダンボールの側面から内部を血管のように走って根が出ていました。
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せっかく10センチ以上伸びた白い根のうち3本ほどは半分から先端にかけて根腐れしてました。


こちらは以前紹介した葉を1本しか出さない変わり葉です。
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これで2篠です。長細いほうが山木です。
他の鉢に寄せ植えにしてましたが根が伸びないせいか上砂辺りでグラグラ動いて危ないと思いプランターのほうに寄せることにしました。

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つまようじと比べてみました。




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狭いベランダ。重たい鉢だけ置いていますが風の強い日は降ろします。
右から2番目の鉢は蘭迷さんが譲ってくださった九花です。
少し葉ダニにやられましたが元気です。
クラマゴケが半分くらい枯れてしまいました。。
本体は死守します!




この頃歯医者さんに通っていて治療中の歯が痛むことがあるので鎮痛剤を頻繁に飲んでます。植え替えをした日は過剰に飲んだせいか無気力で帰宅しても何もする気が起こらなかったんです。特に大きな悩みや人間関係に困ってるとかも無く、仕事は順調だし、久しぶりに平穏といえば平穏だったのですが心は死んだみたいに虚無感しかなくて、何かこの感じはやばいと思って蘭を手に取ってみたんです。そしたら植え替えしたくなって、夢中で深夜1時くらいまで3時間かけてやっていました。育ててるなんておこがましくて私は蘭に生かされてるんだなって思いました。



そうそう、今日仕事していて初めて春蘭の話に興味持ってくれる方が現れました。別の会社の方なのですが鎌倉の広葉樹の里山に囲まれた家にお住まいで、植物、魚、クワガタ、マニアックなもの大好きで、休みの日は毎日のように海か山に行っているそうです。年齢も2つお兄さんで、久しぶりに何でも話の合う人と会えました。
いいことあった。。



2016年10月16日 (日)

山が呼んでるんだ

久々の山の空気がたまりません。
しかし日中、ずっと曇り空でした。
薄暗いなかを日没近くまで歩いて来ました。
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うまいこと朽木の上に落ちるものですね。


タヌキかウサギかわかりませんが
そこらじゅう掘り返されていました。
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手遅れかもしれませんがこんな風に動物がやったものを
出来る限り植え戻して歩きました。

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棒縞…ではないような。なんとも微妙過ぎて置いて来ました。



木の根元に守られてすくすく伸びていました。
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丸止めのダルマ葉で良い葉姿でした。



これも取り立てて紹介するような株ではありませんが、
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ずんぐりと硬い葉性です。
ゴツゴツした環境に適した種が芽生えたのか、
それともこの環境だから硬く締まって育ったのか
そんな事を考えてる時間が楽しいものです。




2016年10月13日 (木)

あの宋梅が再び

2008年にすずき園芸で行われた春蘭展。
その人気コンクールに初めて出品したモヤシ咲きの宋梅。
一度枯れかけたものの8年ぶりに花芽をつけました!
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ダニ傷でお見苦しい姿となっております。。


マクロレンズで撮影してみました。
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いちおうこの宋梅は来歴が分かっている株です。
うちはよく花芽をシケさせてしまうのでまだまだ気が抜けませんが
嬉しい出来事でした♪

ちなみに初出品で初優勝だったんですよ!
(きっと若造を盛り上げてやろうと
常連さん達が投票してくれたのだと思います。笑)




2016年10月 7日 (金)

山の杓子葉その後

以前シルエットという記事で紹介した木です。
株分けして大阪と横浜と私の元にあります。
新芽がここまで生長しました。
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いやぁ、やっぱり立ち葉ではないのですね。
今年は葉ダニの被害が多かったのでこの新芽には銅のリングを被せてあげました(工業用のOリングですね)。葉ダニのほかにナメクジやちびカタツムリを防げないかなと思いやってみたところ、、たまたまなのか被害は少なく生長してくれました。

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この木は横浜の山歩き名人さんが初めて認めてくれた木なんです。
嬉しかったな。

葉ダニ対策でコロマイト乳液を買ってきました。
お店の方にダニのこと色々聞いてきました。
さっそく散布しておきました。

それから去年突然現れた強烈なカイガラムシは撲滅成功しました!

あとカメラ変わったの分かりますか?
以前のだと室内の画質悪過ぎたので
これからは少しだけ良くなると思います。


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