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2016年7月

2016年7月27日 (水)

まだ若いGO

また出張で都内から離れた田舎町にいます。
一週間に一度くらいの間隔で東京に帰れるときがあるのでそのときに蘭の水やりをしています。
でも、駄目ですね。柔らかい新芽が伸びるこの時期に不在ばかりで消毒もままならないものですからダニの害が多く出てしまいました。

出張先は海沿いの平地で山は遠く、息抜きに蘭を探しに行けるような雰囲気は無さそうでした。
職場は広い松林に囲まれているので、休憩時間や構内を移動する際にはついつい蘭でも生えていればなぁなどと浮かれてしまいます。
まあでも沿道を見ても雑草ばかり……と思いきや積もった松葉の中からネジバナなどではなく、それが蘭の朔果であると一目でわかるギンランかなにかの固体が1本ぽつんと生えているのをみつけてしまうと蘭バカにはもうこの構内は散策の対象となってしまうのです!
そして簡単な散歩コースがあることは初日から頭にインプットしてあったので昼休みともなれば勝手に体が動き出すわけです……。
 
 
《お昼休み散策1回目》
この時期業者さんによる雑草の除草作業が入るのですが、まだ作業が入る前で松林の散策コースも草がボウボウでした。
ピンぼけですみません。
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リュウノヒゲも馬鹿に出来ませんね。
小さな花は可憐なものです。

風通しの良さそうな入り口付近には何も見当たらずあの朔果を実らせた蘭はたまたま1本生えていただけだっか……と落胆しているとうす暗い木陰に
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ミヤマウズラでしょうか。
夏に散策するのは初心者の頃、蜂に刺されて以来かな。初めて野生で咲いている姿を見れました。

春蘭は見つかりませんでしたが、苦手な上司の下で精神的に疲れきっていた私は束の間癒されたのでした。
 
この帰り、ホテル近くの雑木林にクワガタを探しに行ったときにトンボソウらしき花を見つけました。
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トンボソウ、みんな素心に見えル……。
 
ちなみにこの雑木林で久しぶりに蜂に刺されました。
 
 
《お昼休み散策2回目》
1回目よりずっと奥へ進みました。
風通し良く明るさもちょうどいい小道の曲がり角にて
ついに発見!
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こんな所でもきっとあると思っていた!
ヒョロっとした弱々しい草ですが仕事の昼休みという窮屈な時間にこうして出会えただけで嬉しいものです。
 
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綺麗な新芽です。
 
「あぁ、あったんだ。やっぱりあったんだ。条件さえ揃っていればきっと風が種を運んで来るんだ」
などとぶつぶつ言いながらの至福のときでした。
 
 
見れたのは小さな5、6株程度でした。
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なんちゃって虎もありました。2、3株寄り添っているようです。
 
背後に足音が聞こえたので振り返るとこの仕事で一緒になった協力会社のHさんがクワガタを探して歩いていました。
まさかこんなところで会うとは。
残念ながらほとんど松で、土壌も砂なのでこの森にクワガタを求めるのは厳しそうです。
クワガタは僕も好きですから意気投合して後日、一緒にクワガタ採集に行きました(笑)
この翌日、沿道の除草作業が入り遊歩道に近い春蘭の一株が芝刈機で粉砕していました。残念。
 
 
《番外・クワガタ採集ついでの散策》
ということでHさんと仕事帰りの陽があるうちにクワガタを求めて雑木林を巡りました。

……が、私はもっぱら地際に視線がいってしまうのでいつの間にか春蘭ばかり探してしまいました!
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奥の株が妙に黄色くみえる……!
 
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日焼けではないので生長不良かもしれないのですがバックも均等に黄色っぽく見えるのでした(欲目)。

すぐそばに同じような葉色をした矮性の立ち葉があり、なぜか写真を忘れました。
こんなふうに久しぶりに春蘭たくさん見たものですから自己評価が甘い甘い!

肝心のクワガタは全然見つからず、最後に先日行ったホテル近くの雑木林を案内してノコギリクワガタのメス、スジクワガタたくさん、コクワガタのメス……という微妙な収穫に終わったのですがHさんは大喜びでした!
暗くて写真は残せませんでした。
 
 
《お昼休み散策最終章》
さて、ヒョロっとした弱々しい株が辛うじてあるだけの松林なんだということで仕事に来ているわけですし満足していたのですが、苦手な上司といることが辛くてついつい癒されに森に入ってしまうのです。

先日春蘭を見つけた近くに足を運ぶと、除草作業ですっきりしたおかげで目の届かなかった草むらに何かの大株のシルエットを見つけました。

ヤブランの大株はいやというほど
何株も目にしていたのですが……
 
 
 
 
 

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人知れず……
 
 
 
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きっとこの先も人知れず。
 
 
 
まあ……
私が知ってしまいましたけど。
 
 
 

 
 

2016年7月14日 (木)

ユンナンの孤独なグルメ

先日まで私は出張で茨城県つくば市にいた。

出張が二週間目に差し掛かる頃だった。遠く筑波山を背にしたホテルの6階から田園地帯に散見する民家や車の灯りをコンビニ弁当をつつきながら眺めることに飽きて、ホテルから徒歩10分ほどの定食屋に足を運ぶことにした。
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入り口には新鮮そうな青果が並んでおり、ホテル暮らしに疲弊していた私はまずこの光景に気持ちをほぐされた。
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広いフロアーに飲食店らしい装飾はない。全てテーブル席だ。聞いたところ以前は小さなスーパーマーケットだったそうだ。スーパーのあとタイヤの販売店が入ったがそれも閉店し、そこへ元々近隣で実績のあったこの定食屋が移転してきたわけだ。
メニューは豊富だ。刺身から揚げ物、ステーキまである。この日は残業になったおかげでとにかく腹が減っていた。
うな丼定食700円。じつは岐阜の多治見でうなぎをごちそうになって以来……
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※写真は多治見の名物店にて
そのうまさの虜になり中毒にかかったように日々うなぎを求めては我慢を繰り返してきた私は本日のメニューの「うなぎ」という文字を認識したとたんにうなぎへの欲求が最高潮に達していた。
分かってはいる。大衆的な定食屋のうなぎだ。多治見のような贅沢は求めはしない。国産ではないだろう。構うものか。そもそもうなぎの良し悪しが分かるほど舌は肥えてはいない。何しろ700円だ。これを逃す手はない。
「うな丼定食お待たせしましたー!」
元気なおばちゃんの声が広い店内に響いた。
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セルフサービスだ。白米の上に申し訳程度に乗ったほかほかのうなぎ。甘いタレと山椒の香り。うな丼の条件は十分に満たしている。溶けるようにふわっとした食感。と、実際はそんなことを吟味して食べてはいない。全て後付けだ。空腹の私は瞬く間にうな丼を完食。実際は瞬きくらいしたかもしれないがこう書いた方が臨場感が出るだろう。

かくしてうなぎ欲は解消された。特筆すべきことはない。ただ、チェーン店にはない時間の流れによって作られた家庭的な味があっただけだ。だが、その手作りの惣菜や魚の粗がそのまま入った味噌汁や、別になくてもいいんじゃないかと思える小皿の果物が出張で荒んだ私の精神を一時でも癒してくれたことは間違いない。
東京でこのような定食屋を見つけるのは至難の技である。
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翌日もまたその翌日も私は通った。ぬくもり難民である。
 
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私は近隣の方々を羨ましく思った。
 
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特別おいしい訳ではない。
しかし合理化され過ぎたコンビニやチェーン店の束縛的なメニューから解放されるということがどれだけ幸せなのかを私は知っている。
 
せっかく茨城に来たものの
この暑さでは散策する気にはなれなかった。
また来週からつくば市ではないが茨城に出張だ。
 
 
 
 
 


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