春蘭の不毛地帯
いかにも蘭が生えていそうな森。
しかし蘭は全くないのです。
蘭だけではなく下草も少なく
植生自体が違う蘭の不毛地帯。
今まで自分の経験で
春蘭が生えない条件を書き出してみます。
■放置された植林
高く伸びた杉檜が日を遮った山。下草が消滅し土壌が腐った場所。
■竹に覆われた場所
竹の根が地表近くを占領して下草が消滅し、暗い植林と同じような末路に。春蘭もいずれ消えるがコクランは残っていました。
■ヒメシャガが多い場所
暗く湿気が多く、下草がシャガに占領されるような場所は春蘭の入る余地がない。
■開発の入った場所
雑草に占拠された都市部の自然や、山であっても公園や畑として開墾され桜やミカン、ブドウなどに植え替えられた場所や、城跡なども一見自然に覆われているようにみえて春蘭はほとんどありません。
■アルカリ分が強い場所
春蘭をはじめ多くの植物は弱酸性を好みます。土壌のバランスがアルカリ性に近づくだけで植生は大きく変わります。新築の住宅でガーデニングが上手く行かない理由のひとつにコンクリートから漏れだすアルカリ分が原因である場合があるそうです。
■標高が高い場所
山歩きをする先輩方は700メートルを越えると春蘭は減ると教えてくださいます。
写真の場所に戻りますが
原因は標高のようです。
最初は土壌のアルカリ分が強いものだと思ってましたが調べると700メートルを優に超えてその一帯が標高約991メートルでした。
そんなところをわざわざ遠出して半日近く「無い無い」と泣きそうになりながら歩いてたものですから計画性の無さが顕著に出てる山歩きですね。
学の無い者の拙い経験談ですのでご指摘あれば甘んじてお受けしますm(_ _)m
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はじめまして。参考になりました!僕も同様の勘違いで???となってました。群馬や長野県では1000以上にもあるのですが・・・・埼玉県あたりでは雪山とは違って乾いてしまうのでしょうかねぇ?
投稿: かえる | 2015年3月27日 (金) 22時08分
かえるさん
コメントありがとうございます!
山歩きされてるんですね。
1000以上でもあるところにはありますよね。
乾きすぎはあるかもしれませんね!
外から見て条件が良さそうでも間伐の度合いで西日が強すぎて生えていた蘭が葉焼けと乾燥に耐えられず徐々に消えて行く場所もあると思います。
その逆で人の手入れが入らなくなり暗い場所にも少ないですね。
他に山の上が採石場になってるような山は期待出来ません。
競合する植物?の山に生えるカズラ(名前忘れました)が春蘭より先に蔓延ってしまうと春蘭不毛になります。少しのカズラとなら共生してるようですが。
ぜんぶ素人の経験と推測で話してることなので鵜呑みにはしないでくださいね(笑)
こういうの考えるの好きなので長くなってすみません。
また起こしください。
投稿: ユンナン | 2015年3月29日 (日) 01時04分