2018年1月18日 (木)

棚(ベランダ)の大掃除

今週頭からいつの間にか出張中です。
出張前に植え替えやベランダの大掃除をしました。
散らばった土で泥々になりました。
もっと定期的にやってあげないといけませんね。

私が出張中の対策に慣れて来たのか
蘭のほうが慣れてくれたのか、
フケ根を掃除すると概ねこんな感じでした。
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去年の夏に枯れてしまった立ち葉がありまして
小さな生姜根は無事なようだったので水を甘めに管理していました。
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鉢を開けたら生姜根がずいぶんと伸びていました。

糸蘭ですよ〜。
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おそらくもう咲いてると思います。
日曜に東京戻れたら写真アップしますね!
咲くところをみれないのがツライ!



2018年1月12日 (金)

春蘭の花芽が葉に転換する現象について

先日の杭州寒蘭展の合間に以前歩いた山のその後が気になり午後からちょろっと散策へ出かけた際の記録です。
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ここは現代の荒れた里山の縮図みたいな場所です。入り口は厚く笹薮に囲まれ、林床は伸び放題の照葉樹で暗く、尾根から明るい斜面にかけて津波のようにシダ類のウラジロ(コシダかも)が茂り、植林の杉は自重を支えきれず倒れ、竹林がその繁殖力をもって山を飲み込もうとしており、新たに春蘭が芽生える場所はほぼ失われた環境です。
特に植林部は林床が暗く下草が生えず、豆腐のように斜面が崩れます。

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動物にほとんど相手にされないコクランは群落をつくっています。

元々あった春蘭は葉の食害で一進一退。獣の奴隷のようです。しかし皮肉なことにウラジロ(コシダかも)の群落に隠れるように埋もれた個体、沿道寄りの笹薮に囲まれたごく一部の春蘭は食害から逃れ、超大株に。
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なぜか取り囲むシダが枯れてしまっていますが、そのシダの高さが3〜40センチほど。となると…徒長し過ぎたこの春蘭の高さは??

一方でムヨウランのこの一種は盛大に種子を飛ばしていました。何せ彼らは春蘭のように獣に食べられてしまう葉がありません。
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この荒れた山が居心地いいのか、このように盛大に出ているのは初めて見ました。
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これらは菌従属栄養植物(以前は腐生植物と呼んだ)でエンシュウムヨウランの花殻と思われます。朔果の色や形状がどうも似てると思ったらバニラの亜科なのですね。


こちらは一見普通の春蘭ですが…
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どこでも起こり得るのですが、特にこの山で起こりやすい現象が見えます。
以前来た際にも確認している現象です。

わかりますでしょうか?



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花芽が転換して葉になる現象です。この株はその葉元からさらに花芽を出す異常さでした。葉元をよくみると紫筋が入っていたり、歪みがあります。包衣の名残りです。

これをきっかけに知った拙い説明ですが、花は葉を形成する器官が変化したもので、花が出来る過程のABCモデルについて調べるとわかりやすいです。そのABCモデルが機能しなくなると葉に戻ってしまう事が想定出来ます。
下は別個体で同じ現象です。まだ葉が展開しきっておらず、花芽の名残りが分かりやすいのではないでしょうか。
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こんな現象を見せられると蝶花でも咲くんじゃなかろうかと欲を掻き立てられますが花は普通です。
花芽が葉に転換しかけたまま結局、葉になりきらず花が咲いた際、包衣が一部葉化した姿は見たことありますが、翌年は普通に開花していましたので一過性のため芸ではないはずです。

アジサイの花が緑色になる葉化病が春蘭にまで及んでないこと願っています。
もしくはこの山の春蘭たちは感じ取っているのかもしれません。
ここには実生が育つ環境がもう無いことを。


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